
今月も売上結果を集計してレポートしなきゃ
日別の売上データと、製品データの表と、あのデータも必要!
たくさんのファイルからデータをひっぱって加工するのは大変だよう

毎月同じようなレポートを作成してるの??
それなら、Power Queryを使って自動化できるかも
Power Query(パワークエリ)とは
Power Queryは、MicrosoftのExcelで利用できるETL(Extract Transform Load)ツールで、Excelバージョン2016以降はExcelに標準機能として搭載されており、無料で使用可能です。
ETLの名前のとおり、データの抽出、加工、読み込みをサポートしてくれます。
複数のデータソースに接続して必要な情報を抽出し、レポートに必要な形に加工してデータとして吐き出すことができます。
一度設定してしまえば、次からは「更新」ボタンを押すだけで自動的に必要なデータを取得することができるため、月次レポートの作成のような定型の集計作業の手間を劇的に減らすことができるとても便利なツールです。
基本的な操作は難しいコーディングの知識は不要で、ローコードで使用することができるため、技術者の手を借りることなく現場で必要に応じて設定を行うことができます。(※高度なデータ処理を行いたい時はM言語を使う必要があります)
Power Query(パワークエリ)でできること
データの取り込み
データソースへ接続することで、複数のデータソースからデータを取り込むことができます。
一度接続を確立してしまえば、次からは「更新」ボタンを押すだけでデータソースから最新の情報をひっぱってきます。
<利用できるデータソース>
- Excel
- CSV
- データベース(SQL, Oracleなど)
- Webデータ
- SharePoint上のデータ
など
データ加工
Power Queryを使えば異なるデータソースから取り込んだデータを統合して、ニーズに合わせてデータを加工することができます。
例えば天候による売り上げへの影響を分析したい場合、Webから天候のデータ、売上データをCSVから取り込んで、日別の売上と天候との関係性を分析するといった使い方をすることができます。
また、一度必要な形式にデータを整えれば、次回からは「更新」ボタンを押すだけで最新情報を元に必要な形に加工されたデータを取得することができるようになります。
<データ加工の例>
- データクレンジング
- 重複データの削除
- 欠損値の処理
- テキスト置換
- データの成形
- 不要なデータの削除
- 列の追加
- 列の順番の並び替え
データの読み込み
加工したデータは任意のExcelファイルやシートに読み込むことができます。
フォントや表のデザインなどは、読み込み先に指定したExcelで予め設定して保存しておけば、次回からは好みの形式でレポートを出力することができます。
まとめ
ExcelのPower Query(パワークエリ)はバージョン2016以降のExcelに標準装備されている機能で、データの抽出、加工、読み込みを行うことができます。
複数のデータソースから取得したデータを統合して加工することができ、一度設定してしまえば、次からは「更新」ボタンを押すだけで望みの形式でデータを取得することができます。
基本的な機能はローコードで特別な知識がなくても設定できるので、毎月のレポートなど定型の集計業務に重宝します。
一見とっつきにくいですが、Power Queryを使って、ちゃっかり集計業務を効率化しちゃいましょう。